祭りの恩恵 1.(町会などの)組織力の強化
神輿を担いだり屋台を引いたりして町内を回る系の祭り。
それらの運行という一つの目的を達成するためには、一人の力じゃできない。
複数の人数、チーム・組織が必要だ。
大きく分けて準備・運営・片付け。
細かく書くなら、神輿を出すにあたっては、
神輿の蔵出し・組み立て・祭り当日に向けた準備の人員
リーダー的人員による拍子
十分な数の担ぎ手
屋台系の祭りでも、
頭・信号手であり指揮官の木頭
屋台が電線に引っかからないかを確かめる屋根係
旋回時の麒麟係
等々
どちらにも共通するのが
先頭で露払い・結界切りをする高張提灯の人、
道路で交通規制する交通係・警備に当たる警備係
彼らにドリンクや炊き出しを行ってサポートする婦人部の方々
他にもたくさん。祭りを盛り上げるお囃子も。
これだけの役割があって、
それらをたくさんの人で分担して行う。
役割分担された自分の任務を全うし、祭りという一つの行事を実行完了する。
みんなで一つの目的達成のために頑張る。
それだから、みんなの気持ちが一つになる最終日の夜とかは、興奮がピークに達してトランス状態になってるだけじゃなくて、抱き合ったり鼓舞しあったりするような空気になる。みんな一丸になってる感じというか。
そしてそういう過程を経ると、みんなの心の距離がグンと近づいている。
→その状態は、自分の町会(つまりチーム)への愛着や帰属意識が強化された状態ともいえる。→組織力の強化
→だから、他の町会(チーム)よりも自分たちの方が優ってるぞ!!という空気が生まれたり。これが行きすぎると他町会と喧嘩になったり?
こういうことを経て、町としての組織力が高い状態は、大地震発生時や火災発生時などの有事の際にも強いのかもな〜と思う。「地震だ!!あのおばあちゃんをみんなで助けに行くぞ!!早く来い!!」とか「あいつ見かけないけどまだ逃げられてないんじゃないか??様子を見に行って来い!!」みたいな。
1年間に2、3日間なんだけども、そうやって一つのことを成し遂げる間に、その町会の中にはものすごく強い人間関係ができあがってる。同じ町会の人も言ってたけど、その数日間の間にとても濃いコミュニケーションをしてる。
その結果か、年に一回の、その祭りの時しか会わなくても、感動の再会のような雰囲気が生まれたりしているのかもしれない。
この組織の話、祭りだけじゃなくて、部活もそうだなと思った。
部活も、大会優勝なり記録更新なり、何か一つの目標に向かって全体で努力する。
祭りの最終日の夜の感じは、部活で言うところの大会とか?
他にもいろいろ部活と似てる。
そして大きな目標達成の後に、濃い人間関係ができあがる。(まれにそうじゃないパターンもあると思うが)
部活だけじゃない、複数の人数で構成される多くの会社もそうなんじゃないか?
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